11月14日は「グル・ナーナク ジャヤンティ」でした。これはスィク教の開祖「ナーナク尊師」の生誕を祝うもので、スィク教徒だけのお祝いです。

しかし、各種宗教があふれるインドなのでこの日は祝日。対象外のヒンドゥ教やイスラム教の人達は「もらい祝日」で単に休みの日です。不思議ですね。とはいえ、我が家の大家さんがバッチリこのスィク教徒なので店子の私もお祝いに参加します。

一応仏教徒なのに参加できるのか?そうなんです、可能です。スィク教はかなりリベラルな宗教なのでマナーさえ守れば異教徒でもスィク寺院に入る事ができます。異教徒の参拝を認めないところが多いヒンドゥ教寺院と大きく違うところです。

さて、スィク教のイベントの最大の特徴のひとつは「朝からやる」です。
日の出前に錫杖をならし、爆竹とスピーカーからガンガン流れる「生お経」と供にみんなで町内一周。

その後、グルドワーラー(寺院)内でプージャ(お祈り)、そして食事です。
「身分の上下を否定する」意味でみんな同じ場所で一同に食べます。

スィク教の宗教イベントは必ずこの食事がつくのでちょっと楽しみでもあります。たいてい、プーリー(薄い揚げパン)にサブジ(野菜カレー)、そしてチャイが出されます。こういったハレの日のチャイはいつもよりスパイスが多く、濃厚な味わいで美味しいです。秋晴れの一日が過ぎていきます。

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