ブタ(装飾がかなり細かい方)
ブタ(装飾がかなり細かい方)

伝統的なスタイルのフランスのお菓子屋さん(パティスリー)で見かけるケーキの代表格といえば、ピンクのブタ(コション)、(なぜか緑色の)いちじく(フィグ)、そして修道女(ルリジューズ)があります。
ブタとイチジクは表面をアーモンド生地で覆いかたどっているしっかり甘いお菓子、修道女はミニシュークリームを重ねてそれに見立てたものです。

 共通しているのはどの店のそれらを見てもノスタルジックな雰囲気と手作り感満載という点でしょう。
店によりブタの体格や顔つきは様々、同じ店でもばらつきがあるのは愛嬌、「その驚いた顔のブタください」など注文して楽しめると思えば良いでしょう。


奥の黄緑がイチジク、真ん中が修道女
奥の黄緑がイチジク、真ん中が修道女


 フランスのこういったお菓子屋さんのケーキは、購入当日にすぐ食べなければならないといった考えはそれほどなく、翌日も(更に翌々日も?)食べることもしばしば。
これは、家の近所で買うことが多く、購入後ほどなく冷蔵庫に入れることができる、生クリーム以外のクリームも多く使われている、猛暑等の厳しい気候の時期が短いといったことも関係しているのかもしれません。

 「修道女」のケーキを見ても、その昔の服装を想像する人はなく、フランス人は既に単なるケーキの種類の名前くらいに捉えているのかもしれません。
重なった上下のシューが全く同じ大きさでも2頭身キャラクターを想像する人はいないでしょう。


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