1日ごとに日が長くなってくる3月。
前々日からの暴風雨から一転、太陽が顔を出した11日土曜日、ブルゴーニュ地方の小さな村、ニュイ・サン・ジョルジュ(Nuits Saint Georges )はイベントが始まる高揚感が漂っています。
第62回オスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュのワインオークションのイベントが始まったのです。
オークション自体は12日日曜日、近隣にあるシャトー・ド・クロ・ド・ヴージョで行われます。
普段の週末は人とすれ違うのも稀な静けさのこの村がこの日は一転します。というのもこのワインイベントにあわせてセ土曜日からセミマラソン大会、サロン・ド・ショコラ、移動遊園地等々も開かれるため、ツーリストは勿論、地元の人々も様々な形で参加するからです。
イベントのスタート時の土曜の昼、一番賑わっていたのはマラソンの受付会場です。
人口5千数百人程度の村のイベントでこんなにマラソンで集まるのかというくらい、長いスパッツに防寒装備もバッチリのランナーたちが次々とゼッケンを受け取っています。
サロン・ド・ショコラの会場はマルシェの上階。
マルシェ前の広場ではエスカルゴのスタンドからニンニクの香りが、建物の入り口を入り、階段を上る途中の踊り場にあるスタンドからはクレープの甘い香りが漂い、会場に入ると様々なフレーバーのチョコレートの香りに満たされます。
ローカルな雰囲気とはいえ侮るなかれ、元世界チャンピオンのタイトルを持つ職人もスタンドにいるというクオリティーです。
翌日曜日はワインのテイスティングを楽しんだちょっとほろ酔いの人々も街で多く見かけることになるでしょう。
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