ドイツからの移民が多いペンシルベニア州では、クリスマスの時期になると、さまざまなクリスマス用オーナメントやデコレーションが売り出されますが、やはりドイツからのものが多いような気がします。中でもドイツのエルツ山脈の木材で作られたものは値段は高いのですがとても人気があります。

その中でも特に人気のアイテムが煙出し人形! 英語で「Smoking Man (ドイツ語ではRäuchermann)」と呼ばれるこの木製の人形は、中に線香が入れられるようになっていて、火を点けると人形のパイプ部分から煙が出るようになっています。






人形だけでなく、家の形をしたもの、スノーマンなど、冬に関連したモチーフのオブジェがたくさんあります。人気の理由の一つは顔の表情! おもちゃで有名な村ザイフェンを中心とするエルツ山脈で製作される人形たちはどれも一つ一つ手作りで、その顔は何ともいえないほど素朴で和やかな表情をしています。

私の住むペンシルベニア州中心部の田舎町でも、ギフトショップにはドイツ製の煙出し人形が並んでいます。中に入れる線香もモミの木やシナモンなどのクリスマスっぽい香りがそろっています。

人形の素朴な表情を味わいつつ、本場ドイツのクリスマスに思いを馳せながら、長い冬の夜をゆっくり過ごしてみるのもいいですね。

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