パリから普通列車で約2時間、ブルゴーニュの北部に位置する街トネール(Tonnerre )。
駅から徒歩10分足らずのところにオテル・ディウ(Hôtel-Dieu) は静かに佇んでいます。
ここを会場に、2023年4月8-9日でワインサロンが開催されました。
オテル・ディウ、つまり「神の館」という場所柄厳かな雰囲気かと思いきや、会場前広場では陽気なラジオが流れ、工芸品やスナック販売のスタンドがあり、その隣には数頭の子羊が子供達のふれあい体験に控えているという、オープン・ヴィレッジのような賑わいです。
13世紀に出来た天井の高い、90mの奥行がある会場内にはブルゴーニュ北部、つまり地元のドメーヌ(ぶどう栽培、ワイン生産者) のみならず、他の地域のワインやスイーツ、ジャンボン(ハム)等のスタンドも。
60余りのスタンドを来訪者はそれぞれの興味のところで足をとめ、会話が交わされています。
2日目の日曜日、快晴も手伝い昼からは目当てのスタンドに近づくのが難しいくらいの盛況ぶりです。
2023年の入場料は2€、ロゴの入ったグラスが6€。
前年のデザインの物も販売していました。
ということは昨年のグラスを持って来た人は入場料のみでテイスティングできる!
こののどかで平和な空気、これからも続いてほしいものです。
ところで創設当初この場所がオスピス、つまり施療院だった頃、収入の足しにワインを作っていた名残りで現在のトネールのホテル・ディウの所有主であるトネール医療センターは現在1ヘクタールのぶどう畑を持ち、シャルドネという白ワイン用のぶどう品種を栽培、できたワインをオスピス・ド・トネールとして販売しています。
地元でしか飲めない希少ワイン、観光冥利につきます。
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