ニュージーランドの先住民族マオリ族は、長い間文字を持たなかったことで知られています。
そのため、伝達の手段として歌や踊り、彫刻が用いられてきました。
現在、マオリの彫刻はお土産屋さんなどでも簡単に手にはいりますし、美術館などでは見る人を圧巻するカヌーの彫刻などが展示してあります。




こうした、マオリの彫刻の伝統は過去に消滅の危機に瀕していたそうです。
しかし、1967年にマオリ・美術工芸学校が設立され、全国からマオリの彫刻を学びたいという若者が集まりました。
そして、現在もマオリの美しい彫刻の伝統は進化し続けています。
彫刻学校の卒業生は、ニュージーランド各地にある30以上の集会場で彫刻家として働き、外国から訪れるVIP訪問客への贈答品の制作や観光促進につながる活動をしているそうです。

マオリの彫刻は、繊細で力強く、なんとなくユーモアが感じられ、見るものを惹きつける力があります。
手軽に持ち帰れるような彫刻なども販売されているので、ニュージーランドのおみやげとしても人気です。


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