市場やスーパーに常時数多くのスパイスが並ぶバリ島。
日本でもおなじみの黒コショウ、白コショウはじめ、ウコン(ターメリック)、ナツメグ、レモングラス、それから、見たことも聞いたこともないものなど、様々なスパイスを見かけます。




スパイスは世界に約400~500種類といわれ、250種類以上のスパイスが東南アジア産。
東南アジアの中でもバリ島のあるインドネシアは最も数多くの種類のスパイスを有しているそうです。




インドネシアのスパイスは16世紀の大航海時代にマルコポーロがモルッカ諸島でのスパイス生産に関して『東方見聞録』に記して以来ヨーロッパの人々に注目されており、特にシナモン、クローブ、ナツメグ、コショウは入手困難で、当時は相当な高級品として取引されていたといいます。
現在でも、FAO(国際連合食糧農業機関)の2020年の統計によると、インドネシアはスパイスの生産量では世界第5位(19万1453トン)で、東南アジアでは一番のスパイス生産国であるとされています。




多種多様なスパイスは、料理はもちろん、美容、薬用、宗教行事など様々なシーンで様々なものが利用されており、ローカルの生活に欠かせません。
とはいえインドネシアにはバリ島はじめ1万3千~7千もの島があり、それぞれの島で異なる言語や衣食住の文化があって、スパイスの使用方法や組み合わせ方も様々ですが、基本的な使い方としては、料理や美容では基本的に「チョベ」と呼ばれる臼状の石ですりつぶし、ペースト状にして使用されることが多いようです。




すりつぶすには手間がかかるため、市場ではペースト状にすりつぶされたスパイスミックス「ブンブ(Bumbu)」として販売もされています。
フレッシュな「ブンブ」を使用した料理は香りが素晴らしく、現地ならではの美味しさです。



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