ヒンズー教徒にとっても、チベット仏教徒にとっても聖地であるムクティナートは、ネパール中からはもちろんのこと、インドからも多くの巡礼者が訪れる有名な聖地です。
かつて、ムクティナート巡礼には、麓から何日も歩かねばなりませんでしたが、現在では、ポカラ発のフライトにてジョムソンまで約20分、ジョムソンからジープで1時間半で行けるようになりました。
ジョムソンから歩いても約6時間です。(ただし、ムクティナートは標高約3800m。一気に登ると高山病になるリスクが高いので、高度順応のため、ジョムソンかカグベニあたりで1泊することをおすすめします)




境内の右側にあるチベット仏教寺院ジョラムキゴンパの本尊の足元の火は、このお寺が作られて以来、ずっと絶えることなく燃え続けていると言い伝えられています。
また、境内の奥にあるヒンズー教寺院のムクティナランの周りには、今世の罪穢れを洗い流してくれるという水の壁があります。
108の蛇口からは聖水が絶え間なく流れ出ています。
標高約3800mですから、気温も低く、水もかなり冷たいのですが、ヒンズー教徒は、罪穢れを清めるために、全ての蛇口の水を浴びるのだそうです。
日本人の私たちには、冷水での沐浴はちょっと厳しいものがありますが、敬虔な気持ちでお参りしたいものです。


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