イタリアの住まいにはトイレが単独で設置されず、洗面室にボックスシャワーと洗面台、トイレなどが集約されています。
バスタブや洗濯機を設置したい場合は、その分の広さが必要に。
イタリアでは湯舟につかる習慣がないため、近年建てられる家では初めからボックスシャワーを想定した設計となっており洗面室は小さめ。
そして、例外なく、すべての家に必ず設置されているのが2つの便器。

一つは洋式便座の水洗トイレ(イタリアにはハイブリッドな便器はありません)、もう一つはビデ(Bidè)と呼ばれる洗浄器。
日本では見慣れないこの洗浄器を進化させたものがウォッシュレットなのです。

ちなみに、ビデとはフランス語で「子馬」と言う意味で、洋式便器とは逆向きにまたがり、おまるのように使用することから、その名が付けられたのでしょうか?!
排便後に肛門や性器を洗浄する目的のため設置されており、ボディソープを使い、手で直接洗浄します。
それ以外には靴や雑巾、モップなどを洗う時にも使える便利なスペースです。


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