バカンス期間中のパリには観光客ばかり、とよく聞きますが、フランス人の多くは何らかの形でバカンスを楽しむ努力をしているようです。
日常生活の場から離れて旅立つ手段は旅行会社のツアーに参加、個人旅行の他に親戚の家にお泊り、キャンプ等々。
子供たちだけの宿泊プログラムも種類が豊富なようです。

 そして夏、住民がいない間盛んになるのが公共工事です。
パリのメトロはその代表といえるでしょう。
確かに年間を通じてどこかしらで工事をしているようですが、特に2023年は翌年に迫ったオリンピックの為の整備で大忙しのようです。




その為旅行前にメトロやバスの乗り換えを念入りに調べておいてもその通りにはいかないのが常。
車内の路線図にある駅名の上には「〇月〇日まで閉鎖」「〇月〇日から閉鎖」の赤字があきこちに見られます。
そうすると帰りの電車が決まっている場合などは、大まわりをしたり、最寄りの他の路線の駅まで歩いたりという作戦を地図とにらめっこしながら慌てて考えるという訳です。

 そんな旅の大小のハプニングの中でも場合によっては嬉しい発見もあります。
例えば観光客でにぎわう道が封鎖されているなと思ったら、撮影現場に出くわすといった偶然です。
写真のカフェはどうやら営業しながら撮影をしている模様。
どの客がエキストラでどの人が一般客なのか、見分けがつきません。
外国のミュージック・ビデオの撮影のようですが、カメラワークや編集をするからでしょうか、見物客たちはかなり近くでぐるりと囲んでアイスやサンドイッチ片手に眺めています。
 ひょっとしたら知らないうちに自分もビデオに参加しているかも?


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