パリのど真ん中を通るメトロ1番線の東端の終点駅、Château de Vincennes。
メトロの出口を出ると目の前に広々と立つ薄ベージュの建物がヴァンセンヌ城です。




終点といってもフランスの新幹線TGVが出発するパリ・リヨン駅から6つという近さの郊外。
でもパリっ子に言わせると「ここはパリ(市内)じゃなくてヴァンセンヌだよ」とのこと。
どうやら郵便番号が75から始まるかどうかは当人たちには重要なポイントのようです。




 12世紀、カペー朝の君主がヴァンセンヌの森で狩猟をする際に使用する館が建てられたことから始まり、次第に城塞としての建物が広がっていきました。
 ルイ14世の住まい、アレクサンドル・デュマの小説「20年後」の舞台、そしてフランス革命からは兵器庫に。
フランスの歴史が詰まった城は修繕、修復の努力の跡が随所に見られます。




 9月に設定されているヨーロッパ文化遺産の日は(入場無料!)、中庭での寸劇や縁の団体のスタンド、無料ガイド等のイベントで朝から多くの訪問者で賑わいました。

 右奥にそびえ立つダンジョン(城塞の天守)とその上の回廊から見えるヴァンセンヌの森の風景は必見です。


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