2024年のオリンピックに向けて整備が進むパリ。
その中心、ルーヴル美術館の北側、ルーヴル通りにある円柱形の個性的な建物が元証券取引所、ブルス・ド・コメルスです。

 この建物を、自分の現代アートコレクションの美術館にしようと決めたのが、大富豪フランソワ・ピノー氏。そして彼の大改装計画を実現させたのが建築家安藤忠雄氏です。




 コロナ禍を経て2021年5月にオープンした建物に入ると、まず目に飛び込んでくるのが見事な丸天井とその装飾。
これをしばし堪能した後、展示作品に目を向けることになるでしょう。
建物内にはコンクリートでできた筒状の壁がたっており、その内側も展示空間になっています。




 2023年9月の展示ではこの天井付きの筒形コンクリートの内側では映像作品が、そして各階の区切られたスペースごとに全く異なるスタイルの現代アート作品が現れ、大人も子供もそれぞれの感性で楽しんで回れます。

 80代で新たに大プロジェクトを実現したピノー氏。
パリにはどうやら「隠居生活」知らずの高齢者が多数いるようです。




 因みに上の階の手すりに自然にくつろいでいる複数羽の鳩達は本物と見まごうようなリアリティ溢れる出来です。
 他の人気施設同様、週末に行くならチケットは事前にネット予約をしておくとスムーズに入場できます。


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