2023年、「持続可能な開発」が進められていく中、地球環境を考慮してゴミを減らそうという目的でフランスのスーパーや商店ではレシートの配布がどんどん姿を消しています。
2023年8月から紙ベースのレシートの発行が義務ではなくなり、2024年からは請求書等のデジタル化が本格的に始動するとのこと。
レジでは時々「あら、レシート頂戴よ」「え、あなたはアプリでレシート不要の選択してますよ」「あら知らないわ、どこにそんな設定が?」などという会話が聞こえてきます。
その為、携帯電話を一応使える世代は自分が利用するスーパーのアプリをダウンロードし、レシートを画面上で見られるようにしていっているのです。
しかし、確定申告や医者の予約、銀行、学校の連絡等々、アプリもしくは新しくサイト上でアカウントを作る必要に迫られている施設はなかなかの数にのぼります。
これまで「携帯を持つのは電話の為。あとはショートメール、Eメールの確認等いくつかのコミュニケーション手段が使えればよい」くらいに思っていた人々も、必然的にある程度の容量の保存スペースが必要という状況になってきています。
確かにその日の目玉商品であるパスタの3割引きセールがきちんと反映されているか、間違えてゴミ箱に捨ててしまい、しわくちゃになったレシートを広げて確認するよりかはきれいな画面上で確認できるのは便利かもしれません。
実際フランスのスーパーで、チラシに掲載されているセール価格がレジに登録されていなかったということはめずらしくないので、特にちょっと大きな買い物をした時はその場で確認するのが無難なのです。
あくまで「ゴミを減らす目的」ということであれば紙のレシートがなくなった分値段に還元される可能性は期待しない方が良いでしょう。
そしてカフェで定着した優しく、ある程度速やかに飲む必要がある紙のストロー。
そのうちマイストロー持参になるかも?
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