クリスマスといえばクリスマスツリーですが、イタリアでは伝統的に「プレゼーペ」とか「プレゼピオ」と呼ばれる飾りが主流です。
その歴史は非常に古く、起源は1223年にさかのぼります。

カトリック教会では大人気の聖人、アッシジのフランチェスコが、1223年にグレッチョという場所にキリスト生誕シーンを再現した人形を飾ったのが最初といわれているのです。
クリスマスツリーを飾る風習がヨーロッパ全土に広がった後も、イタリアではプレゼーペを飾る慣習が残りました。
カトリック教会の大本山バチカンをはじめ、プレゼーペの職人が多いナポリを中心に、芸術的なプレゼーペをあちこちで目にすることができます。




とくにナポリ王家のカゼルタ宮に残るプレゼーペは宮殿の一室を占拠するほどの規模で、見る人を楽しませてくれます。
クリスマスマーケットにも、プレゼーペの人形や家、家具や食器を売る店が多く、毎年買い足して楽しむイタリア人もいます。
プレゼーペは1月6日のエピファニアの祝日まで飾られて、クリスマスシーズンを彩ってくれるのです。


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