日本人の口に合う料理として、スペイン料理は日本でもよく食べられていますが、一口にスペイン料理と言っても地域によって特徴が大きく異なります。
バルセロナを中心としたカタルーニャ地方は海にも山にも恵まれた地域なので、海の幸も山の幸も豊富に採れます。
「マル・イ・モンターニャ」つまり、「山と海」と呼ばれるスタイルの料理がカタルーニャ料理の特徴です。
これは一つの料理の中に海産物と山の幸をミックスして作る料理です。
日本では海産物から「出汁」をとり、野菜や肉を料理したり、「寄せ鍋」の様に一つの料理に海産物と山の幸を合わせた料理は一般的に見られますが、スペインのカタルーニャ地方以外ではこの様な調理方法はまず行われません。
また、スペイン料理ではオリーブオイルを多く使うので、シンプルにオリーブオイルで焼いて塩胡椒しただけの料理やオリーブオイルで揚げただけの料理も多いです。
あげただけの料理の一つに「パタタス・ブラバス」があります。
これはフライドポテトにブラバスソースと呼ばれるピリ辛ソースをかけた物です。
辛い物が苦手なスペインでは珍しい料理で、これもカタルーニャ地方独特の食べ方です。
とはいえ、パタタス・ブラバスは伝統的なカタルーニャ料理ではなく、国外の新しい味を取り入れて作られた物です。
カタルーニャ地方は、柔軟に新しいものを取り入れる傾向にある事、またフランスにも近い事から料理人はフランス料理の影響も受け、新しい料理も次々と作られています。
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