フランスの通りにはフランスで活躍した人々や、その地域に縁のある名称等が多く使われています。
そして人物名称の下には「作曲家 」「詩人」 などの 一言が添えられていることもあり、 フランスの文化や社会を知るきっかけにもなります。
さて 市町村に新しく道ができた時、どのような名前を付けたらよいか頭を悩ませた 担当者は少なくないようです。
そんな時に役立つリストが2021年に公的機関から発表された「フランスのポートレート」(Portraits de France)。
452ページにわたるこの資料は一人物につき1ページを割き、フランス史に名を残した318人のプロフィールや関連情報が紹介されています。
軍人や文学、 アート、スポーツ、研究職といったカテゴリー、そして縁(ゆかり)の地域別のインデックスも。
さてそんな通りの名前でちょっと変わり種な場所が、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方の東部、国鉄ベルフォール(Belfort )駅の西側に広がる地区にあります。
静かな住宅街を通る道の表示を見上げると「ブリュッセル通り」、これを進んでいくと「コペンハーゲン通り」に変わり、途中右に曲がれば「モスクワ通り」が、という具合なのです。
他にもエルサレム通りバルセロナ通り等々。
ごくごく普通の街並みの中に立つ国際色溢れる道の名前の表示はこの町のオープンマインドな気質にちょっとした遊び心も感じられます。
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