仏教国タイには、地獄寺と呼ばれる寺院が国内の複数か所に点在しています。

地獄寺とは、地獄絵図を表現したお寺のことです。
「悪いことをすると地獄でどうなるか」を立体像で表現し、仏教の教えを守ることを促すために作られています。

地獄寺の立体像はグロテスクで強烈なものが多いため、日本人の間ではどちらかというと珍スポットとして人気があります。

バンコク近郊で最も有名なのは、スパンブリー県にあるワット・パイロンウアというお寺です。
バンコクから車で約2時間ほどなので、旅行者も日帰りで訪れることができます。

そこでは、槍や刃物で責め苦を受け続ける人、棘のある木に昇らされる人、釜茹でにされる人、頭が動物になってしまった人、地獄におちてしまったさまざまな人の様子が表現されています。

どれも視覚的なインパクトが強く、なかなかの迫力。
特に幼い子どもにとってはトラウマになりそうです。
実際、子どもの教育のために使われることも多いそうで、筆者が訪れた日にも何組かのタイ人子連れファミリーがじっくりと見学していました。

大人が見ても襟を正したくなる地獄寺、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。


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