商店街を歩いていると、店のショウウィンドウの飾り付けのセンスは商品価値を引き立てるだけでなく、シンプルに通行人の目を楽しませてくれます。

かつてカトリックが国の重要な役割を担っていたフランスにとって、その他の宗教や遠い遠い国アジアの伝統は神秘的だったり、時にはクール、そしてスタイリッシュに映るのでしょうか。
街の家具屋さんに招き猫、メガネ屋さんにはカラフルな仏陀の頭が飾られていたりするのです。
時にアジアレストランの床に高さ1m程はあるかという仏陀の頭部がガラスの内側から道行く人を見ている図は、無信教なアジア人にとってもちょっとシュールな風景とも取れます。
しかしそれはインテリアとしてきっとクールなイメージを狙っているはず。

 ところでフランス語で「Zen」という単語は日常生活ではよく穏やかでクールな状態を表現するときに使います。
たとえ通勤電車が発車時間になってから突然削除されても、必要な時に郵便局がストライキで閉まっていても、怒らず、叫ばず、Zenのエスプリを維持するのがクールなのです。


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