農業王国のイタリア。
イタリアの町を訪れると、その町の特産品と遭遇します。
たとえば玉ねぎ。
スーパーに行けば安価に手に入る玉ねぎも、それを特産とする町に行くと味わいやレシピもまったく異なるのです。
土壌が豊かなことで有名なイタリアのトスカーナ州。
フィレンツェから1時間ほどのところにあるチェルタルドは、小麦やブドウ、オリーブオイルの産地として有名です。
そしてこの町は、知る人ぞ知る玉ねぎの町。
町の紋章も、町内のジェラート屋さんも、玉ねぎ尽くしなのです。
チェルタルド出身の文学者ボッカッチョも、この玉ねぎの大ファンでした。
彼は玉ねぎのスープをことのほか愛していたという言い伝えもあります。
チェルタルドのレストランに入ると、玉ねぎの皮を巻いて熟成させたチーズや、玉ねぎのジャムを添えたチーズが登場します。
日常的な食材玉ねぎも、特産品を使い伝統的な調理法を用いると、斬新で洗練された味になるから不思議。
さすがに、玉ねぎのジェラートをトライする勇気はありませんでしたが、次回はぜひ挑戦します。
Copyright(C) wowneta.jp