キリスト教の国ではイースターが伝統的に大変重要なイベントとなっています。とはいえ現在のイギリスでは教会に行く人がかなり減っています。人々にとってはイースターとは、春の連休といったところでしょうか。

信者の人たちにとっては、日曜日であるイースターの日は教会に行きます。子供にはチョコレートでできたイースターエッグが。他の人、特にご年配の人にとってはイースターといえば連休以外にも連想されることがあるのです。

産業革命が起こる前で農業が中心であった18世紀。農業というのは大変に労力を必要とする仕事でした。イギリスでは農場主(通常大規模)が必要な時に働き手を雇うという方法が主にとられていました。春の種まきから秋の収穫まで多数の労働者を雇う必要がありました。

しかし冬は閑散期のため、農場での仕事は飼っている動物の世話程度。働き手はこの間仕事がなく、「イースターの求人」まではなんらかの方法で生き延びなくてはいけなかったのです。

春のイースターの時、農場主はマーケットに行き、忙しい時期に備えて求人を行います。人々もその求人を求めにマーケットに集まります。これが「イースターの求人」として知られるものです。

多くの人が集まりますのでトレーダーやら芸人やらも集まり、商売を始める時期・場所でもあったのです。そのような風景も今では昔のことになりましたが、時折ご年配の人が「イースターといえばイースター求人を思い出すな」などとつぶやいたりもするようです。

写真はイースターを祝うマーケットの様子です。

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