ローマの南側に広がるカステッリ・ロマーニ地方。
古代ローマ時代には神々の神殿が建てられていて、ローマ人が巡礼に訪れた場所として知られています。
2000年前の巡礼路は今はトレッキングコース。
天気の良い週末ともなると、ローマっ子が山登りに訪れます。
初心者でも1時間ほどで登り切れるコースで、ハードルは決して高くありません。
高齢者や子ども連れの姿も目立ちます。

春になるとこのあたりに特有のアネモネが咲き始め、日本でもお馴染みのジュウニヒトエやユキノシタといった可愛い花で山が埋め尽くされます。
2024年の4月は記録的な寒さが訪れましたが、一見ひ弱に見える山野草はとても強く、冷たい風の中でも咲き誇っていました。

大自然が残るこのあたり、キツネやイノシシを目にすることも多いほか、食用になるキノコを探すための講座も開催されます。
自然の中で過ごす週末が大好きなイタリア人、海に行くにはまだ寒い季節、山の美しさを愛でて過ごす人が多いようです。


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