ワイナリーやビール醸造所がたくさんあるペンシルベニア州ですが、ほかの州とはすこしお酒事情が異なります。というのは、ワインやウイスキーなどの蒸留酒が販売されているリカーストア(酒屋)はすべて州立なのです!
置かれているお酒の種類も、どの酒屋に行ってもほぼ同じ、値段も州で決められています。これは1920年代の禁酒法の名残によるもので、他州でもアルコール販売を規制しているところはありますが、ペンシルベニア州は特に規制の厳しい州の1つです。
そんなペンシルベニア州でも最近アルコール販売に少しずつ緩和の兆しが見られます。というのも、2016年11月からスーパーマーケットでワインが販売されるようになったのです!
とはいえ、ワインの種類は州立のリカーストアと変わらず、まだ店舗数に限りはあります。ですがこれまでは料理用にワインを買うためですらわざわざリカーストアまで行っていたので、ワインを購入するのに移動しなくて済むのはかなり大きいです!
もうひとつ、Beer Distributorと呼ばれるビール卸売業者のもとではこれまで12~24本のビール箱での購入しかできませんでしたが、気軽に選べる6本入りのビール(6 Pack:シックスパックといいます)も販売されるようになりました。
小さな変化なのですが、ペンシルベニア州内ではこれはかなり画期的なことで、ニュースでも大きく取り上げられました。例えばニューヨークではドラッグストアでもお酒が購入できるので、ペンシルベニアはまだまだ他州に比べると制約が感じられますが、それでも大きな一歩を踏み出しているように思います。
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