初めて食べた時に外見に驚かされたのが、雲南の「蒸汽 石锅 鱼(ジェンチー シーグオ ユー)」、石鍋で蒸した魚料理です。
まず、食べたい魚を選びます。
それぞれの魚で味、骨の多さ、栄養、値段が違うので、メニューを見たり説明を聞いたりして選びます。
どの魚にするかを決めると、店員さんが重さを量って値段を言ってくるので、納得すれば調理開始です。
大きな魚をみんなでつつき合って食べるほうが普通かもしれませんが、私が行ったお店では小さめの魚を選ぶこともできました。
ここまでは普通の魚料理とあまり変わらないかもしれません。
違うのは調理の仕方です。
それぞれのテーブルには石でできた洗面台のようなものがあります。
そこに魚を入れた後、わらでできた帽子のようなふたをかぶせて蒸すのです。
ちょっと変わった調理法とは裏腹に、味は比較的あっさりとしていて、日本人にもなじみやすい味付けだと感じました。
魚の骨の成分が溶け込んだスープは白く濁り、これもおいしく頂けます。
中国の川魚料理は、臭みを消すために香辛料をたくさん使って濃い味付けにする場合が多いのですが、これは違いました。
必ずしも雲南省に行かなくても、食べることができます。
それ程多くはありませんが、私が住んだ2か所の地方都市のどちらでも見つけたので、あちこちにあるのではないかと思います。
ちなみに大まかな目安としては、1人当たり50元(815円)位で食べることができます。
調理する時の様子がおもしろくてちょっと特別な感じがするので、お客さんを招待する時やお友達と一緒に食べる時に、喜ばれやすいのではないでしょうか。
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