2024年夏のフランス。
7月上旬はサッカーのヨーロッパリーグとツール・ド・フランスで盛り上がり、オリンピックの聖火が北上中です。
後者2つのイベントのルートになっている町は大忙し。
そしてパリはオリンピックの準備が大詰めを迎えました。




メトロからアルマ橋に出ると、エッフェル塔が見下ろすセーヌ川沿いに観覧席がずらりと設置されています。
遊覧船のデッキから両岸を見ている観光客も興味津々の様子が伝わってきます。
開会式会場がセーヌ川に決まってからも臨機応変な対応や決断が随時下されていっていることでしょう。




そんな変更点の例が「ブキニスト」の扱いです。
ブキニストはセーヌ川沿いに独特の古いスタンドを構えている古本屋さんです。
そのノスタルジックな風情がセーヌ川とセットでパリの観光スポットの1つになっています。
2023年夏の時点では、セキュリティ等の理由でオリンピックとパラリンピック開催中、このブキニストは店をたたんで移動すべし、という発表がありました。




ですが利益が損なわれる発表に黙って引き下がるフランス人ではありません。
セーヌ川の店の大半がメンバーとなっているパリブキニスト協会がパリ市やパリ警察に猛反発。
その舌戦のエネルギーは功を奏したようです。
2024年2月には、「ブキニストの移動は必要なし」との発表に至りました。




こうしてオリンピックの開会式に限り一部の店舗は安全対策の為にスペースを提供する、という相互歩み寄り的なトーンに。
2024年のパリオリンピックとパラリンピック。
セーヌ川で泳ぐ姿は見られるのでしょうか?
そしてどんなドラマが生まれるのでしょうか?!


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