スイス(Switzerland)の国境近く、ジュネーブ(Geneva)の隣にある小さな町、フェルネー・ヴォルテール(Ferney-Voltaire)での生活の中で、天気の良い時はよく近所を散歩しながらカフェのテラス席で午前中をまったり過ごしたりしていました。
よく行くカフェの向かい側にはパン屋があり、毎日色々な人が買いに来ていました。
人々が行き交う様子をぼーっと見ているのがのどかで結構好きでした
そんなある日、ちょうど日本のインターネットの番組の取材を受けることになり、いつものカフェのテラス席で、朝早い時間に準備と本番を終え、やっとゆっくりできると音楽を聴きながらのんびりしていると、スーツを着た男性から「カフェのドリンクだけですか?良かったら一緒にクロワッサンかパン・オ・ショコラでも食べませんか?」と声をかけられました。
フランスでの生活で初めての経験でしたし、びっくりしてしまってありがたかったですけれど、丁重にお断りしました。
その男性は、そのまま向かい側のパン屋へ入店し、私はそのままのんびりカフェでの時間を楽しんでいました。
その後、男性が戻ってきて「クロワッサン楽しんで!よかったら今度は一緒に食べましょう!」と買ったばかりのクロワッサンと名刺を置いて立ち去って行きました。
なんともおフランスらしい声のかけ方というか、ナンパの仕方というか、不思議な体験をしました。
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