ドーナッツの日にはたっぷり自分を甘やかそう！【アメリカ】

2017年のキリストの復活祭（イースター）は4月16日（日曜日）ですが、イースターの前の46日間はレント（Lent）と呼ばれる厳しい節制の時期です。この期間、特に敬虔なカトリック信者は自分の好きな食べ物や娯楽を控えます。

その昔は秋の収穫物が春を目前にだんだん少なくなることから、肉や乳製品をとらないという厳しいものだったようです。それが近代に入ると、自分で選ぶ節制へと変化したようです。

このレントに入る前日は、アメリカでは「ドーナッツの日」として定着しています。厳しいレントに入る前に、甘いものでたっぷり自分を甘やかそうという理由の他に、昔はドーナッツで脂肪分を蓄えておこうという考えもあったようです。

この日（イースターは必ず日曜日なので、46日分さかのぼるとドーナッツの日も必ず火曜日です）はスーパーやベーカリー、ドーナッツショップで一斉にドーナッツを売り出します。もちろん売られているのは12個入りの大きなドーナッツの箱！　ベーカリーでもショーケースの中は全てドーナッツ！！　

この日の別名は「Fat Tuesday（太った火曜日）」というくらいですから、アメリカ国民がどれだけこの日にドーナッツを消費するかがよくわかりますね。

アメリカ人に人気のドーナッツはやっぱりグレイズド！　砂糖シロップがたっぷりかかったドーナッツは老若男女に人気です。その他、中にクリームやジャムが入ったものも人気です（ベルリーナーと呼ばれることもあります）。私自身はキリスト教徒ではありませんが、アメリカの文化ということで、この日は朝食からさっそくドーナッツをいただきました！

ちなみにイギリスなどの他国では、この日は「パンケーキ・デー」となっているようです。ベースは同じキリスト教ですが、国によって習慣が違うのはおもしろいですね。