優しい甘さの春のおやつ「マルベリー」【インド】

この写真の果物、ご存知ですか？英名マルベリー。ベリー系の一種で、シルクを作るカイコが食べる葉っぱ「桑」の木の実のことです。

札幌出身の私は子供の頃、近所によく生えていたので春先のおやつでしたが、神奈川出身の友人は全く知りませんでした。地域差があるんですね。

で、このマルベリー、インドにもあるのです。ちょうど今の季節だけそれもオールドデリーなど「ローカルエリア限定」の木の実です。完熟すると濃い赤黒っぽい色で、味はブルーベリーよりも甘く、やや濃厚。果実はつぶれやすく、果汁が服につくと洗っても落ちないので注意が必要です。

早速買ってみました。小さい袋1つで10ルピー（約18円）。懐かしい甘さが広がります。インドでは未成熟の紅い実も一緒に売られています。これはこれで酸味があって美味しい。

なお、買う時に「マサラ（スパイス）パウダーかける？」と聞かれ、どうやらインド人はこれにもマサラをふっている事が判明しましたが、私は丁重にお断りし、そのままでいただきました。インドで子どもの頃の味を思い出すとはなかなか感慨深いものがあります。