トスカーナ州にあるピティリアーノは、イタリアのイェルサレムといわれている町。
古来、ユダヤ人のコミュニティが栄え、街にはシナゴーグやユダヤ文化の足跡が残っています。

小高い丘の上にそびえたつピティリアーノは、知る人ぞ知る風光明媚な街。
イタリア人や外国人観光客が、トスカーナ州を訪れるとふらりと立ち寄るところでもあります。




この街には有名な昆虫収集家がいて、街を歩いていると「僕のコレクションを見ていかない?」と声をかけてくれます。
部屋という部屋が色とりどりの昆虫の標本で埋め尽くされ、コレクターのアドリアンさんが事細かに昆虫の特徴を説明してくれます。

単にコレクションしただけではなく、専門家顔負けの分類方法で標本が作られているため、素人にもわかりやすいのが特徴。
アドリアンさんはアーティストでもあり、各地で個展を開催しているのだそうです。




昆虫にまつわるエピソードもよく知っているアドリアンさんの話を聞きながら見る昆虫はとても幻想的。
虫はちょっと苦手と思う人も、自然の偉大さや美しさを体感できます。
鑑賞料は特に定められていませんが、感謝の気持ちを込めて20ユーロ(約3200円)ほどを寄付。
博物館顔負けのコレクション、ぜひのぞいてみてください。

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