イタリアの水のブランドに「ネピ」があります。
炭酸入りの水ですが、炭酸がそれほど強くなく、老若男女に根強い人気のあるミネラルウォーターです。
「ネピ」は同名の町が発祥。
古代から美味しいお水の産地として栄えたネピ、町にはエトルリア人やローマ人の足跡があちこちに残っています。
町全体が川の流れに囲まれるように建設されているネピは、中心部からわずかのところに滝や小川があり、中世の街並みと調和して美しい景色を作っています。
とくに町のすぐ横にあるカヴァテッラの滝は、ラツィオ州でも有数の高低差を誇ります。
17世紀から19世紀にかけて流行したインテリたちのグランドツアーでもカヴァテッラの滝は有名で、画家のウィリアム・ターナーやカミーユ・コローによって絵に描かれました。
政治家で画家でもあったマッシモ・ダゼーリオもネピの町を愛し、とくに水の風景を描いたと伝えられています。
町のあちこちにはミネラルウォーターが出る水道も点在していて、観光客ののどの渇きを癒してくれます。
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