ウンブリア州のペルージャに近いところにある町トーディ。
トーディの散策は、とにかく坂道を上る体力が必要。
おしゃれよりも、実用性重視の歩きやすい靴がおすすめです。

町の中心にあるカテドラルは、12世紀の火事の後に建設されたものです。
何度か改築を重ね今の形になっていますが、荘重なロマネスク様式はそのまま残されています。

カテドラル内で目を引くのは、16世紀の終わりに描かれた『最後の審判』。
ミケランジェロの同名の作品にインスピレーションを得て、イル・ファエゾーネという画家が描いたものです。
その上に輝くバラ窓は、トーディのカテドラルの宝とされています。
1515年、当時の大司教の発案で制作が開始され、1523年に完成しました。
バラ窓は「運命の歯車」の象徴とも言われて、キリスト教会では大事なシンボルとなっています。




カテドラル内にはバラ窓以外にも聖ピエトロと聖ピエロ、大天使ガブリエルをデザインしたステンドグラスもあり、いずれも16世紀の作。
町の人々の心のよりどころとして愛されてきたカテドラルには、ステンドグラスを通して神秘的な光が差し込みます。


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