ここ数年、ローマの町は鳥の害で悩んでいます。
群れになって飛ぶムクドリや、大きさと色にぎょっとさせられるインコなど、ときには傘をさして歩く必要があるほどです。
ここ数年ローマの遺跡の上を飛び回っているのはカモメです。
カモメといえば海の鳥というイメージがあります。
ローマからティレニア海までは30キロほどあり、1970年代まではローマの町でカモメを見ることはなかったそうです。
環境保護団体によると、足にけがをしていたカモメを動物園で保護したところ、その鳥と交尾をしようと降りてきたカモメがローマ侵入の原因だったのだとか。
ローマの町には、観光客や住民によるごみが散乱しており、それはカモメの餌となっています。
味をしめたカモメの数は急速に増え、ニューヨークタイムズでも「ローマの町はカモメにとって24時間営業のレストラン」と揶揄されるほどになってしまいました。
ローマ市は、食べ物やごみを路上に捨てないよう呼び掛けていますが焼け石に水。
カモメたちは、ごみ箱をあさってお腹を満たしています。
ローマの町とカモメ、あまり絵にならず観光客にも不評です。
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