2024年は第二次世界大戦中、占領下にあったフランス本土が開放されてから80年の節目にあたります。
各地域では歴史を振り返る展覧会やイベントが開催されました。
様々な視点から企画されたイベントの中には子供の興味をひくような工夫を施されているものも複数あります。




占領下、開放後、そして戦後もフランス国内で暫く続いた食糧難もイベントテーマの1つ。
食料不足を凌ぐ様子を紹介するとあるミニセミナーでは、当時兵士達が食べていたクラッカー風のパンを地元のパン屋さんが残っていたレシピを元に再現し、参加者は当時の状況を聞きながらその味を体験しました。

「パン」はパリッとはならず、ミシリと割れるような硬い食感ですが、塩味はほとんどなく、クセもないから案外抵抗なく食べられる、といった参加者のコメントも。
パンといえば当時は白いパンが買えない人たちの食べ物だった黒パンやシリアルパンが、時代が変わり、現在では健康に良いともてはやされているとは、昔の庶民は想像もしていなかったことでしょう。




さて解放された記念日は地域により日にちが異なります。
これは歴史の教科書にも登場するノルマンディー(とプロヴァンス)の上陸や、抵抗勢力が高まった地域から解放が広がったことで、各地域ごとにその記念すべき解放日が決まったのだとか。
2024年はオリンピックというスポーツと平和の祭典と共に、日々食事ができる幸せを再認識したフランス人が多くいたのではないでしょうか。


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