日本でお釈迦様の誕生日といえば、4月8日。
旧暦の4月8日に、現在のネパール・ルンビニで、ゴータマ・シッダルダは生まれたという伝承に基づいています。
日本では、お釈迦様の誕生日は、灌仏会、降誕絵、花祭りなど様々な呼び方をされており、宗派に関係なく、多くのお寺でお祝いされます。
では、お釈迦様が生まれた故郷であるネパールでは、というと、もちろんお祝いはされるのですが、その日付は4月8日ではありません。
バイサークと呼ばれる月(西暦でいうと4月中旬から5月中旬にあたります)の満月の日が、「ブッダジャヤンティ(ブッダ生誕祭)」です。
満月の日は毎年変わりますから、ブッダジャヤンティも毎年日付が変わります。
バイサーク月の春の満月の日は、ブッダの生誕地と言われるルンビニには、多くの参拝者が集まります。
また、カトマンズにある、世界文化遺産にも指定されている仏塔がある、スワヤンブナートや、ボウダナートも多くの人で賑わいます。
仏塔にかけられた5色のチベット仏教の旗は真新しいものにかけかえられ、真っ白い仏塔を塗り直す、白いインクをバケツで流しかける作業がみられます。
ボウダナートは仏塔の白い部分を人が歩くことができるのですが、この日は、下も上もお祝いする人でいっぱいです。
旅行中にブッダジャヤンティの日にあたったら、ぜひ、ネパール人に混じって、スワヤンブナートや、ボウダナートに出かけてみましょう。
仏塔の上にある四方向を見下ろす目は、ブッダアイと呼ばれていて、世界の平和を見守っているとも言われます。
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