ローマから南に1時間ほどのところにあるニンファ庭園。
「妖精の庭園」の名にふさわしい美しさがあり、さまざまな花が咲き誇る春は予約をとるのに大苦労。
週末しか開園していないため、ガイドさん付きで見学するグループも30人ほどの大所帯です。
秋の見学は春ほど込み合わなわないようで、天気予報を見ながら最短の週末の予約ができました。
木々が紅葉し、枯れ葉が舞う秋の庭園はどこか世紀末的。
樹木に埋もれていく14世紀の古い町並みがいっそう奥ゆかしく見えます。
ニンファは、ボニファウス8世という中世の教皇の実家カエターニ家の領地でした。
ローマ大学を創立し、聖年という概念を作った偉大なボニファウス8世亡き後、カエターニ家は没落し、ニンファの町も廃墟になってしまいました。
カエターニ家の子孫が近代になって庭園に変え、現在もある財団が管理をしています。
往時のニンファと変わらないのは豊かな湧き水。売店横にある水道の水は、その湧き水なのだとか。
冬は閉園してしまうニンファ庭園。
ガイドさん付きで1時間ほどの散策ですが、日本をはじめとする世界中の植物が点在していて、飽きることなく楽しめます。
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