サン・ヴァンサン・トゥルナント (Saint-Vincent Tournante )はブルゴーニュワインの伝統的なお祭り。
1月の最後の週末、その年の開催当番の村にブルゴーニュ各地からブラゾン(村の紋章の旗)とワインの守護聖人サン(聖)・ヴァンサンの像が集まる大イベントです。
ブルゴーニュワインを造る市町村では、その前後に地元でサン・ヴァンサンを祝うイベントを開きます。
(いくつかの村ではサン・マルタン等の場合も)




ブルゴーニュ北部の町トネール(Tonnerre)では2025年1月18〜19日の週末にこのイベントが開催されました。
実はこのトネール村、サン・ヴァンサンのお祭りを2013年以来12年ぶりに復活させたのです。
1つのイベントを街ぐるみで開催するには並々ならぬエネルギーが必要です。
そしてコロナもイベント復活の時期を遅らせたのでしょう。
当日は12年ぶりとは思えないような万全のセキュリティ対策や会場の応対で、イベントは穏やかに、そして平和に進行しました。




昼近くになると、教会でセレモニーを終えた主催者のアソシエーションや音楽隊がメイン会場のマルシェまで練り歩き、さらに華やかな雰囲気に。
寒空の下、幸いメイン会場はマルシェ用の建物内。
入口では記念グラスに「お名前刻みます」といったサービスも。




駅前から中心街の歩道には伝統行事ではお馴染み、ペーパーフラワーが(くクリスマスから引き継いだ)ツリーに飾られ並び、ローカル感を楽しませてくれました。
昼間も植物が凍りついたままの寒さと霧で電車に遅れが出たのは想定内といったところでしょう。
ドライジャニアリー?
「節度を保つことが大事」、というとあるワイン生産者のコメントがふさわしい雰囲気でした。



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