フラクトゥール(Fraktur)とはそもそも「ドイツ文字」や「ひげ文字」といわれる、いわゆる装飾文字です。今でもアーミッシュが多く住むペンシルベニア州では、彼らの手によるフラクトゥールアートが今でも人気です。
このフラクトゥールアートとは、18世紀にヨーロッパから移住してきたドイツ系移民たちがひげ文字を使って出生証明書や洗礼証明書などを美しく装飾し始めたのが始まりです。
よく使われるモチーフとして、幸福を表すオウゴンヒワ(goldfinchという鳥です)、永遠を意味する生命の樹、誠実さや希望を表すチューリップなどがあります。こう言ったモチーフがよく線対称で描かれます。
この伝統的なフラクトゥールアートは今も受け継がれていて、人気があります。絵にはいろいろな意味が込められていますが、どれもシンプルで素朴な感じが人気の秘密のようです。原画だと100~300ドル(約11300円~34000円)くらいが定番のようですが、印刷だと20ドル(約2260円)ほどで購入でき、気軽に楽しめるアートです。
ペンシルベニア州東部ではアーミッシュの多いレディング(Reading)やランカスター(Lancaster)を含む各地の歴史協会で取り扱っていますし、ニューヨークのメトロポリタン美術館にも展示物があるようです。アートの1つ1つに意味が込められていますから、是非自分にぴったりのフラクトゥールアートを見つけてみてください!
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