フィレンツェはルネサンス時代の年というイメージがありますが、起源は古代ローマ時代にまでさかのぼります。
サンタ・クローチェ教会近くにあるレストランは、フィレンツェ風ステーキ「ビステッカ・フィオレンティーナ」が美味しいことで有名ですが、実は地下のワインセラーも名物になっています。




その理由は、古代に「フロレンティア」と呼ばれていたフィレンツェに存在した劇場の遺跡が、セラーとして使われているためです。
普段はなかなか見せてもらえないのですが、感じのいい給仕さんに当たりお願いをすると、地下まで案内してくれます。
急な階段を下ると、古代ローマ独特の薄いレンガ積みのセラーがあり、数々のワインが置かれているほか、食事ができるテーブルもあります。

歴史に詳しい給仕さんによると、古代のフィレンツェにあった劇場についてはわかっていることが少ないものの、この辺りの丸みを帯びた構造はまちがいなく、当時の面影を伝えるものだろうとのこと。
またメディチ家が隆盛する前に銀行家として名を馳せたペルッツィ家がこのエリアに屋敷を構えていたそうで、フィレンツェでも有数の高級住宅地であったという自慢も話してくれます。


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