
フィレンツェの町の中心にあるシニョリーア広場。
都市国家時代には政治の中枢だったこの広場の一角に、老舗カフェのリヴォワールが店を構えています。
リヴォワールの創業は1872年。
サヴォイア王家のお抱えチョコレート職人だったエンリコ・リヴォワールが、当時のイタリア王国の臨時の主都となったフィレンツェに開業したのが始まりです。

いかにも老舗らしい店構えですが、お店の人たちはみなとてもフレンドリー。
気軽に入店して、朝食やおやつができるのが魅力です。
シニョリーア広場にあるほかのカフェと比べて決して高価ではありません。
もともとチョコレートがウリのお店だけあって、チョコのお菓子やチョコ入りクロワッサンは、さすがのおいしさでした。

店内にはなぜかキリンのオブジェがあります。
これはルネサンス時代、当時のメディチ家の当主だったロレンツォに、エジプトのスルタンがプレゼントしたキリンを模したものなのだとか。
格式と摩訶不思議な魅力がミックスしたお店、フィレンツェ観光中の一休みに最適です。

Copyright(C) wowneta.jp