「FIMU」は毎年ベルフォール(Belfort)で開催される国際ミュージックフェスティバル(Festival International de MUsique)。
ベルフォール市と学生協会の後援です。

2025年は6月5日から8日の開催となりました。
午後2時からベルフォール市内は音楽に包まれ始めます。
開始時間になると仮設フェンスでぐるりと囲まれた中心街に設置された複数の野外特設ステージで多彩なジャンルと国のコンサートが繰り広げられるのです。




さて、38回目の開催を迎えた2025年はフェスティバルの正式名称が少しだけ変わりました。
これまでは「Festival International de Musique Universitaire」で「 FIMU」でした。
つまり正式名称は「大学国際ミュージックフェスティバル」、という 具合だったのです。
それがMusique、(つまり「音楽の」)の最初の2文字を取ったMUとなったのです。




正式名称変更の理由は至ってシンプル。
イベント名に「大学の」とつくと
「大学生たちのグループの演奏イベント?」
と想像する人が多いから。
ですが実際は出演者ではなく、運営側のボランティアの約半分が大学生や大学院生で占められていることがFIMUの名前の由来だったのだとか。
つまり出演者たちはアマチュアやセミプロなのです。
そこでイベントの性格をストレートに理解してもらおうと、正式名称を変更したというわけです。




したがって運営や内容はこれまでと何ら変わりがありません。
入場・観覧は無料ですから、セキュリティチェックを終えてフェンスの内側に入ったら市民たちは散歩がてら会場の間を行き来したり、スタンドでゴーフルやサンドイッチ等を買ったりと、穏やかな週末の時間を過ごします。
38回目ともなると運営も慣れたものなのでしょう、各ステージの周囲は給水スタンド(Bar à eau)、救護テント、仮設トイレ等々の装備もバッチリ。




最終日の日曜日の午後は朝方の雨模様から一転、太陽が顔をのぞかせ、上着を着ていれば日陰でも寒くないくらいのいい具合の気温になりました。
演奏する姿を間近で見ながら鑑賞する人、ステージから少し離れて気に入った音楽をBGMにピクニック(出かけた戸外で食事をすること)をする家族や友人グループ等、思い思いの形でイベントを楽しみます。
ハイレベルで様々なジャンルの演奏がゆとりあるスペースで聴けるのは地方都市の利、と言えるでしょう。


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