
フランスはコート・ドール県にある人口約1000人のサン・ジャン・ド・ローヌ(Saint-Jean-de-Losne)町。
ゆったりと広がるソーヌ川のほとりから、細めのリベルテ通りを30mほど入った角にあるのはComptoir des Négociants. (コントワール デ ネゴシアン)

土曜の日中、昼休みで一旦閉まり電気が消え中が良く見えない店は、外から見る限り「古びた」という言葉が相応しい様相です。
立て看板には一応「コーヒー、お菓子、お土産、地元生産物」と書いてありますが、その年季の入った壁や窓枠は、入るのにちょっと躊躇しそうな雰囲気を醸し出しているのです。

ところが15時に営業を再開し電気がついた店内に思い切って足を踏み入れてみると雰囲気が一転、そこには心地良い空間が広がっていました。
良く掃除されたフローリング、埃がなく整然と並べられた茶葉やクッキー、パン・デピス等の陳列棚の奥には木の椅子とテーブルがゆったりとした間隔で配置されていて、程よい自然光が。

そしてテーブルの横の棚に飾ってあるオブジェはこの町にあるアンティークショップと工芸品店のもの。
宣伝とインテリアの役割を素敵に担っているという訳です。
レトロなタイプライターや素焼きを眺めていたら店員さんがそっと棚を照らすライトを点けてくれました。
2021年にオープンし、どうやら街に溶け込むことに成功したカフェ兼お土産屋さんのコントワール・デ・ネゴシアン。

時おり馴染みのお客さんとの世間話が店内の雰囲気を和ませてくれます。
甘党なら好みのハーブティーにゴーフルやアイスクリーム、辛党ならグラスワインやビールで散歩の疲れを取りましょう。

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