中国の北部地域の多く都市では、春になると「わた」のようなものが空中にたくさん飛びます。
まるで雪が舞っているようできれいかと言うとそうでもなく、道を歩いていると鼻や口に入りそうになり困ってしまうのですが、このような状態が1か月ほど続きます。
中国の人たちは、その見かけからか「毛毛(マオマオ)」と呼んでいる場合が多いです。
地面にはあちこちでたまって、まるでわたぼこりのようになっています。
このマオマオは一体何物かというと、街路樹や公園の木として植えられたポプラの木の種が、わたを付けて飛んでいるとのことです。
タンポポの種が綿毛を付けて飛んでいるのと似た原理です。
多分、こんな影響を及ぼすとはあまり考えずにたくさん植えたのでしょう。
ちなみに、日本では昔大量に杉を植えたために春にスギ花粉に悩まされる人が多いですが、中国では花粉症になる地域は意外と少ないです。
私は日本の実家に住んでいた時は、春ひどい花粉症に悩まされていましたが、北京に引っ越してからは全く症状が無く驚きました。
他の地域の人にも聞きましたが、全般的に中国は花粉症がそれほど多くはないようで、中国に来たら花粉症が治ったという話もよく聞きます。
ただ、この「マオマオ」で鼻がムズムズ・グスグスする、という人もいます。
中国というと空気が悪い印象が強いので、花粉症が少ないのはちょっと意外な感じですが、その土地ごとに空気にも色々特徴があるということでしょうか。
今回ご紹介した「マオマオ」はちょっと厄介なものではありますが、特に大きな健康被害は無いようです。
マスクなどをして吸い込まないように注意するといいかもしれません。
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