世界で最も有名な彫刻の一つ、ロダンの『考える人』。全米で、13体あるうちの一体が、アメリカ中西部、オハイオ州北部にある、クリーブランド美術館に展示されています。

中西部の美術館で考える人像を所有しているのは、クリーブランド美術館を除くと、デトロイト州デトロイトにあるデトロイト美術館、ミズーリ州カンザス・シティにあるネルソン・アトキンス美術館のみ。

クリーブランド美術館の『考える人』は、生前のロダンが直接鋳造に関わったものとされる、183cmの巨大バージョン。博物館南側の館外にその堂々たる姿がを見ることができます。




この美術館には、ほかにも魅力的な作品が多くあります。モネの『睡蓮』や、ピカソ青の時代の中でももっとも知られている『人生』などの印象派絵画、古代ギリシア・ローマ時代の美術品、エジプトの壁画やミイラの副葬品など、コレクションは多岐にわたり4万5千以上。そして、日本美術コレクションも多く所有しており、縄文土器から近代までの作品が、2階のアジア美術品コーナーの一角に並んでいます。




クリーブランド美術館のもう一つの目玉が、2012年の美術館改装・増築の際に一新したダイニング。旧館と新館を結ぶ広々としたエリアに、吹き抜けの光が落ちるアトリウムエリアが新しく完成し、その奥に、雰囲気のあるレストランと、気軽に食事を楽しめるカフェが登場しました。どちらも、イメージはフランスのプロバンスで、料理はフレンチとアメリカン。レストランは当然のことながら、セルフサービスカフェでのメニューもなかなかの高品質。目の前で焼いてくれるステーキや、ドレッシングに凝ったサラダなど、一部、レストランと同じ食事をお手軽に楽しむことができます。

駐車場代はかかりますが、美術館の入場料は無料。展示品をゆっくりと見ていくと一日では足りないくらいなので、途中食事やお茶を楽しみながら、という過ごし方も可能です。


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