「日本にあるもの」「日本発祥のもの」のイタリア語の名称に、くすっと笑えるモノがいくつもあります。

その一つが果物の「柿」。
イタリアではCaco/カコ(Kakoと表記されていることもある)と呼ばれています。

単数形と複数形(2個以上)で語尾が変化するイタリア語において、柿一個はCaco(カコ)、柿が2個以上ならCachi(カキ)というように変わるのです。
筆者にとっては何個であっても「柿」なので、イタリアで柿の話をする時はなんだかもどかしさがあります。

イタリアの柿は縦長の形か、リンゴのように丸い、“リンゴ柿”と呼ばれるものがよく流通していて、縦長形の方が完熟タイプ、リンゴ柿はやや固めの甘柿です。
柿はイタリア北部から中部、南部と幅広い地域で栽培されており、筆者の住む北イタリアでも庭に柿の木がある家は少なくありません。
手が届かないほど木が高いのが特徴で、収穫が大変そうだなぁと思いながら見上げています。



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