マルタ本島および隣島のゴゾ島には世界遺産の巨石神殿遺跡群があり、人気観光名所の一つです。
マルタにはハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿、およびタルシーン神殿がありますが、タルシーン神殿のみ工事中(2016年)で入場不可でした。マルタでは全てのことがゆったりと動くらしく、工事もなかなか進まないそうです。訪れた2つの遺跡も工事中でした。
今回は、青の洞門の後にタクシーでハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿を訪れました。2つの神殿は隣り合っており、一つのチケットで周遊できますが、広大な土地にあるため、2つともじっくり見ると1時間半ほどかかります。
削られた岩を積みかさねていくつかの部屋が作られており、建造に使われた岩には海にあったことを示す貝が確認できます。ところどころに灰色で埋められたところがあり、なんだろうと質問したところ、修復が適当(マルタ人の気質らしいですが)なために、当初はコンクリートで割れ目を埋めて雑に修復していたなごりだそうです。貴重な文化遺産なのに少し残念。
ストーンサークルなどと同様に、なんのために、なぜ作られたのかは資料がないために推察するしかなく、まだまだ発掘研究段階で謎につつまれています。古代の人が限られた工具のみでこのような巨大な建造物を作り上げたパッションに感服です。
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