ベルムットについて【スペイン】

日本ではベルモットと呼ばれる事が多いかもしれません。
イタリアのチンザノ社の物や、辛口のドライ・ベルムット（別名フレンチ・ベルモット）が有名なので、スペインでもベルモットを飲む事をご存じない方も多いかもしれません。

スペインではベルモットはベルムットと呼ばれます。
かつてはベルムテリアと呼ばれるベルムットバルもあった程、人気の飲み物でした。
一時は下火に成っていた様ですが、最近また人気が出て来ています。

ベルムットは酒精強化した白ワインに薬草やスパイスなどを漬け込み、その後加糖されています。
そのため、独特の風味と甘み、そして普通のワインよりも強いアルコールが特徴です。
一般的に食前酒として飲まれる事が多いのですが、食事とともに飲まれる事もよくあります。

スペインではあまり質の良くないワインはガセオサという甘い炭酸水で割って飲む事が多いのですが、ベルムットもガセオサで割って飲む事もよくあります。
お店によってはガセオサ専用のサーバーを持って来てくれる所もあります。

ベルムットはかつてから消化を助け二日酔いの薬となると言われていました。
ランチタイムの食前酒に日本では珍しいスペインのベルムットをちょと味わってみるのはいかがでしょうか。