
オランダ南部の街マーストリヒトでは、8月27日から30日まで、中心部のフライトホフ広場で食の祭典「't Preuvenemint」が開かれます。主催者はベネルクス最大の無料入場型グルメイベントと紹介しており、歴史的な広場に30を超える飲食ブースが並びます。入場料はかかりませんが、料理はレストランの味を少量ずつ楽しむスタイル。実際に何を、いくらくらいで食べられるのでしょうか。公式サイトは訪問者数の指標として12万人を掲げており、街の中心を大勢の人が行き交う夏の恒例行事です。
■ 1枚3.80ユーロの「ラップ」で支払う
会場では現金ではなく「PreuveneCard」というカードを使い、料理の価格は「PreuveneLap」という単位で表示されます。地元メディアによると、2026年は1ラップが3.80ユーロ(約710円)。前年の3.50ユーロから値上がりし、ビール1杯も1ラップです。
公式メニューを見ると、Bali Barの鶏のサテは3ラップ、つまり11.40ユーロ(約2100円)。Tout à Faitのロブスタービスクは3.5ラップで13.30ユーロ(約2500円)です。さらに魚介や肉料理には4~5ラップ台の品もあり、気軽な屋台というより、複数の店の料理を少量ずつ食べ歩く「屋外レストラン」に近い価格感です。
■ 食べることが地域への寄付にも
この祭典は1982年から続き、収益を地域の社会・文化活動などへ還元することも大きな特徴です。公式サイトによると、2025年には15万ユーロを超える金額が50以上の慈善団体へ寄付されました。
広場に入り、音楽を聴くだけなら無料。気になる店を数軒選んで食べれば、その支払いの一部が地域にも戻っていきます。価格を知ると、単なる「無料の食フェス」ではなく、少し特別な外食を広場で楽しむ催しだと分かります。街の象徴的な空間そのものを巨大なダイニングに変える、マーストリヒトらしい夏の終わりの過ごし方です。
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