
ブラジル南東部、サンパウロ州の海辺の街サンヴィセンテで、8月いっぱい「第11回サンヴィセンテ・ガストロノミック・フェスティバル」が開かれています。参加するのは過去最多の53店。市内のレストランやバー、海岸沿いのキオスクなどを巡りながら、普段とは違う限定メニューを味わう仕組みです。2026年は111種類の料理が用意され、その多くは2人以上で楽しめる内容になっています。
■ 海の街らしい15店の魚介メニュー
8月20日に市が紹介した魚介特集では、15店がエビ、魚、カニ、貝、カニ肉、タラなどを使った料理を提供しています。たとえばBardegaでは、セビーチェに600mlのビールを付けたセットを用意。Gaudioでは、貝を米と炊き込む「マリスコ・ランベランベ」、海岸のQuiosque Boa Vistaでは、カニ肉を甲羅に詰めた料理2個と375mlのワインを組み合わせています。
高級料理だけを並べるのではなく、海辺の軽食、家庭的な魚料理、酒と合わせる一皿まで幅があるのが特徴です。
■ 価格は4段階、約1850円から
価格は4カテゴリーに固定され、Bistrôが59.90レアル(約1850円)、Snackが79.90レアル(約2470円)、Tradicionalが109.90レアル(約3400円)、Premiumが159.90レアル(約4950円)です。日本円は8月26日時点の為替で概算しています。たとえばカニ肉の甲羅詰めとワインのセットはBistrô、セビーチェとビールはSnack、貝の炊き込み料理はTradicionalに入ります。
最も高いPremiumでは、エビソースをかけた魚のフィレにフライドポテト、米、エビ入りファロファを添える料理など、しっかりした食事が中心です。日本円にすると決して「格安グルメ」ではありませんが、複数人向けの料理や飲み物付きのセットも多く、内容まで見ると印象が変わります。
■ 料理の値段が街歩きの目安になる
この祭りの面白さは、一つの会場に屋台を集めるのではなく、街の飲食店そのものを巡ることです。価格帯が最初から4段階に整理されているため、旅行者も「今日は軽く食べる」「海鮮をしっかり味わう」と予算から店を選びやすくなります。
海の街という土地柄を料理で見せながら、客を市内各地へ動かす。食フェスが単なる催しではなく、街を歩くきっかけとして機能している点が興味深いところです。
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