タンザニアの主食というと、米、とうもろこし、キャッサバ、バナナ(調理用)あたりが最も一般的。
けれども、日本の素麺にそっくりなこんな麺もあるのです。

太さは、まさに素麺のサイズ。こぶし大に丸めた状態の乾麺です。
日本の麺類と同じように茹でてから食べます。
ところが、この麺のおもしろいところは、年にひと月だけ続くイスラム教の断食月・ラマダンのシーズンの間だけにお目見えするという特別の食材であることです。

ラマダン中は、普段とは違った食事メニューが登場します。
ちょうど、日本でもお正月の時期は普段と違う料理を食べるのと同じような感覚かもしれません。

この麺はスワヒリ語で「タンビ(tambi)」と呼びます。
日本では麺を甘い味付けで食べるというのはちょっと考えられませんが、タンザニアでは麺は甘くして食べるもののようです。

茹でた麺を油で軽く炒めたあと、砂糖とココナツクリーム(ココナツミルクの最も濃い部分)で調味します。
軽く焼き付けるようにすると、ココナツ風味の甘い焼きそばのような一品が出来上がります。
一日の断食を終えて食事に入る前に、お茶菓子のように紅茶と一緒に食べるスターターです。


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