中国の数ある麺の中でも、一番縁起が良いといわれる麺が、この「一根面」(イー・グン・メン)。長い一本の麺がお椀の中に入っているので、切れることがないということから、その人の長寿祝いなどに用いられるようになっている麺です。

一根面は作るところから見ものです。長い麺をアツアツのゆで汁の中に入れるパフォーマンスは店頭の名物になっていて、遠く離れた場所から投げ入れます。

人によってパフォーマンスの方法は違っていて、一回転しながら投げ入れる人、踊りながら投げ入れる人など、お店の前は常に見世物状態になっています。しかも、百発百中の投入なので見応えがありますよ。

ゆであがった一根面は、それぞれ一本だけが器に盛られお客に提供されます。
日本のうどんよりは細く、ツルツルとした表面と、お餅のような柔らかい食感で日本人好みのはずです!






一根面の端を見つけて、切れずに食べ続けることができれば、縁起の良い人になれるのですが、残念なことに端を見つけるどころか、私の肺活量では一本を切らずに食べきることは無理でした。

この縁起の良い一本麺はどこにでもあるわけではないようです。黄龍渓に足を向けて、一度食べてみてくださいね。

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