ケベックでは、クリスマスの夜は、家族みんなで集まってディナーパーティーをします。我が家では毎年24日または25日(夫婦はお互いの実家のパーティーを行き来するので、家族みんなで都合を調整して決めます)に夫の実家でパーティーがあります。
その時に毎年食べるのが、フォンデュ・シノワーズというお料理。直訳すると、中国風フォンデュというこのお料理、中華料理要素は皆無なのですが、なぜかシノワーズという名前が付いています。洋風のしゃぶしゃぶのようなお料理で、ワインやブイヨンをベースとしたスープで、お肉や野菜をしゃぶしゃぶしていただく鍋料理です。
日本のしゃぶしゃぶと違うのは、細いフォークのようなもので薄切り肉をくるくると巻いてお鍋に入れ、しっかり火を通すこと。お野菜も一口大に切ったものを、やはり細いフォークのようなもので刺してお鍋に入れて食べます。お肉は牛、豚、鶏から、鹿やヘラジカなど珍しいお肉もいろいろと手に入ります。スープにもしっかりと味が付いているのですが、さらに各種ソースをつけていただきます。
夫の実家では、トマトベースでピリ辛の「悪魔のソース」というソースや、マヨネーズベースにネギやブランデーを入れたソースなど、いろいろな種類のソースを手作りします。お肉や野菜をじっくりと煮ていただくので食べるのに時間がかかり、会話も弾む、とても美味しいパーティー料理です。
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